
毎年咲いてくれて手間がかからない花ってあるん?
そうですよね。お庭にお花が咲いてくれると嬉しいけど、手間がかかるのはちょっと・・・
という方のために植えっぱなしで素敵に咲く花や植物を紹介します。
きっとお庭に植えてみたくなりますよ。
ほったらかしで毎年咲く花【多年草・宿根草・低木】
クリスマスローズ【宿根草】
12月~4月の冬期にお庭を彩ってくれるクリスマスローズ。うつむきながら咲く花は控えめで可愛らしいです。宿根草なのも嬉しい。
一重咲き、半八重咲、八重咲があり、花びらのように見える萼片の模様も種類があります。
植え付ける場所は木の下など、夏日陰になる場所が好ましいです。
ローダンセマム【宿根草】
3月~5月に咲く花です。
花はマーガレットのように見えますが少し小ぶりです。シルバーがかったレースのような葉っぱも美しく花のない時期もお庭を素敵にしてくれます。
耐寒性があり-10℃まで越冬できます。
なでしこ
花期は5月~6月。四季咲きの園芸種もあります。
日本各地に自生するカワラナデシコや何個かの花が集まって咲くヒゲナデシコなど種類も豊富です。
目立つ花ではないけれど、なんとなくやさしげで強いなでしこは柔らかい雰囲気のお庭にしてくれることでしょう。

四季咲きっていうのはね、気温が花にとって適切で株が充実していたら咲くよという意味。一年中というよりは日本の気候なら暑すぎる夏や寒すぎる冬は気温が適さないので春と秋が開花時期という感じになります。
ベロニカ
ベロニカは種類が豊富で種類によって開花時期もことなります。
今回はオックスフォードブルーとグレースを紹介します。
オックスフォードブルー
青い小花が咲き乱れ、一株植えて置くだけで絨毯のように広がります。
開花期は3月~6月
グレース
名前のグレース(優美)はエレガンスな容姿をあらわします。春から秋にかけては深緑の葉色で秋から冬にかけてはチョコレート色に変わるのでカラーリーフとしても楽しめます。
背丈が20センチほどあるので寄せ植えや花壇の後方でも存在感を出すことができます。
開花期は5月~11月
エリゲロン
和名は源平小菊といいます。
開花時期は6月~11月。長く次から次へと咲く主張しすぎない可憐な小花はガーデンをナチュラルに引き立ててくれます。
宿根草のうえにこぼれだねでよく増えます。
あじさい
あじさいは山アジサイやアナベルなど多くの品種があります。
品種改良されているものも多く、土に植えると原種に戻ってしまうことも。
開花時期は6月~7月。植え付ける場所でおすすめは木の下です。なるべくカンカン照りにならない陰りがあるところに植えてあげると喜びます。
スカビオサ(松虫草)
スカビオサの開花期は4月~6月、9月中旬~10月で、気温が高すぎない春と秋に咲きます。
冷涼な気候を好み、高温多湿が苦手です。耐寒性はあるので寒い長野でも冬越ししてくれます。
フワフワとした花がフラワーアレンジメントでもナチュラルな雰囲気を出してくれます。
茎が長く伸びるタイプのものは切り花に出来るのも嬉しいですね。
ヒペリカム【低木】
多くの種類があるヒペリカム。オトギリソウやビョウヤナギ、キンシバイもその仲間です。
おすすめは『ヒペリカム・アンドロサエマム』
初夏に黄色い可愛らしい花が咲き、その後は赤やピンクの実が楽しめます。
洋風や自然風の庭によく合います。
ギボウシ【宿根草】
ギボウシは葉っぱが美しく和風、ロックガーデン、雑木の庭などによく使われます。そんなギボウシ、花茎は縦に長く淡い色のお花を縦に連ならせて咲かせます。
主役ではないけれど風にさらさらとそよぐ姿は涼し気で素敵です。
ギボウシの花は1日花で、朝咲いて夜にはしぼんでしまいます。
花期は6月の1週間くらい楽しめます。葉っぱにも斑入りやライム色など種類がありますが花もどんな花が咲くのか楽しみが出来るのも嬉しいですね。
オダマキ【宿根草】
花の形が個性的で多くの種類があるオダマキ。
開花時期は6月~7月。寒さにも強く、日がバンバン当たるとこよりは日陰の方が得意。
ロックガーデンや雑木の庭に合い、色は黄色、紫、白、赤、ピンクがありますが可愛らしいというよりは大人っぽい雰囲気の花です。
セイヨウノコギリソウ【多年草】
英名=ヤロー。人を癒すハーブとしての歴史も古くネアンデルタール人が傷を治すのに使っていたともいわれています。
7月~9月に咲く多年草で、セイヨウノコギリソウの根っこから出る分泌液は近くに植えた植物を虫から守るコンパニオンプランツとしての効能もあるそう。
生命力、繁殖力が強いので増えすぎないよう注意が必要。
エキナセア【宿根草】
とんがり頭がかわいいエキナセア。ハーブとしての効能がある品種だけでなく園芸品種も多くあります。耐寒性、耐暑性も強く夏の間次から次へと咲き続けます。(花期は7月~9月)ドライフラワーとして楽しめるのもいいですよね。
しろたえぎく【宿根草】
黄色い花とシルバーリーフのコントラストが美しいシロタエギク。開花時期は6月~7月。
花がない時期もレースのようなおしゃれな葉っぱがお庭を素敵に見せてくれます。耐寒性は強いですが、高温多湿が苦手なので水はけがよく日当たりのいい場所(半日陰でも大丈夫、西日が強いところは避ける)に植えてあげると喜びます。
白蝶草(ガウラ)
白い蝶がひらひらと舞う姿に似ていることから付いた名前です。
開花期は6月~8月で、道路脇に植えても枯れることがないくらい丈夫です。
こぼれだねでよく増えます。
こぼれ種で次の年も咲く一年草

冬を越して春勝手に芽が出てくる花も知りたいん。
オルレア
清楚なレースのような花を咲かせるオルレアはこぼれ種で次々増えます。
開花期は3月~7月で、多湿が苦手なので一年草として扱われています。
可憐な花は切り花にもできるので庭に植えておいて、花瓶に白い花が欲しいときなど重宝します。
キンセンカ(カレンデュラ)
オレンジや黄色のビタミンカラーが夏の暑い時期に元氣をくれるキンセンカ。別名、カレンデュラともいいます。
開花期は6月~9月。前年に落ちた種で翌年倍に増えるほど発芽率もいいです。
ハーブのカレンデュラはポットマリーゴールドともいい、気管支の炎症を緩和させたり、マッサージオイルとしても利用できたりと観賞するためだけではなく日々の生活に役立つ草花です。
どんな花でもそうなんですがその場所になじんでくると、ほったらかしでも大丈夫になってきます。ただ見た目が悪くなってしまったり、株の大きさが大きくなりすぎたり、花の付き方が少なくなったり・・・と美しい状態を維持するのは難しいかもしれません